銀塩は面白い。

Canon EOS7s・EF50mmF1.4・400TX
前回のエントリにも書いたが、ひとまずフィルム別にスキャンしてデータを整理している。理由は単純で、フィルムの現物を見て明らかなのはフィルムの種類(銘柄)だけだからだ。ルーペでのぞきこんで「これは固定鏡胴ズミクロンの後期型で撮っています」と鑑定してくれる人がいれば話は別だが、メモを残していない限り、どんなレンズやカメラで撮ったのかはっきりしないコマが出てくる。被写体が何かのイベントや自分の子どもならば「いつ、どこで」をほぼ特定できるが、頻繁に行く場所だと記憶があやふやになる。
ライカを初めて手に入れた頃は、日時や場所、カメラ、レンズなどをメモしていたが、だんだん億劫になりそのうち何も記録しなくなった。これは心がけの問題で、少々面倒でも一度癖がつけば必ずメモを残していたと思う。幸いなことに、メモがなくてもカメラとレンズは何を使ったかあらかた覚えているようだ。使用機材が比較的単純だからだろう。「ライカかライカ以外か」「50mmか50mm以外か」を思い出せばなんとかなる。フィルム一本の中でレンズを交換することはまずないので、印象に残っているコマが一つあればそれが手がかりになることも多い。
ネガにはカメラとレンズの微妙な癖が残っている。コマの横サイズが微妙に長いのはLeica M3、コマ間がやたら詰まっているとLeica IIIfとカラースコパー35mmの組み合わせ、わずかに平行四辺形のコマがあればEOS7s(全部のコマがそうなっているわけではない)。Exif情報はなくとも銀塩ならではのアナログ情報は面白い。
取り込んだ写真を眺めていると、正直なところ、よくぞこれだけスカな写真を撮ってきたものだと情けない気持ちになる。それでも、要らないコマを捨てる気にはならない。たかが6コマが1本に繋がっているだけだから、ハサミで切り捨ててしまうこともできるがそれをしない。せっかく撮ったのにもったいないという気が働くのか、ハサミを入れるという行為自体に何かしらの抵抗があるのかはよくわからないが、銀塩は撮るにせよ捨てるにせよデジタルより大きなエネルギーが必要ということかもしれない。
- [2008/06/25 00:38]
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何ヶ月、いや何年かかるか知らんけど。

Canon EOS7s・EF50mmF1.4・400TX
ひたすらモノクロネガをスキャンしている。引導を渡されたかに見えたNikon COOLSCAN IV EDがVuescanのおかげでまだまだ現役でいられそうなので、これ幸いとばかり、どんどん読み込ませている。どういう設定でスキャンするかかなり迷ったが、2900dpiの最大解像度で64bitRGBIのTIFFフォーマットにした。これだとモノクロでありながらRGB情報を持つことができる。単なる彩度ゼロのグレー画像と違い、PhotoshopやApertureでRGBのチャンネルミキサーが使えるので守備範囲が大きくなる(ような気がする)。
データサイズは一コマあたり約72MBと大きい。ほぼ同じ設定でJPEGだと1/10の7MB前後で済む。JPEGでほぼ問題はないと思うけれど、あえてTIFFにした。FireWire800接続の外付けHDDに次々放り込んでいく。6コマスリーブ一本のスキャンに約15分かかるので能率は悪い。Vuescanのバッチスキャン機能がなければ、今回のデジタル化プロジェクト?などとうの昔に諦めていたと思う。ひたすら機械任せでばんばんスキャンできるから、何かをしながら並行作業で取り組むことができる。コマの選別をしているヒマはないが、かえっていいことだと思う。これを機会に、今まで撮ってきた写真をすべて見直すのも新鮮味があっていいんじゃないだろうか。
目標は手元にあるネガをすべてデジタルデータ化することだが、この調子で行くと果たしていつまでかかるかわからない。途中で断念する可能性も大いにあるだろう・・・しかしそれは些細な悩みである。目下のところ、最大の懸念事項は部屋のエアコンが壊れたということだ。
もう一つの悩みは何を基準にしてスキャンしていくかということだ。時系列、カメラ、レンズ、口径、フィルム、カテゴリなどいろいろ考えられるが、今のところはひとまずフィルム別にしている。これについてはまた後日。
- [2008/06/23 08:49]
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肝の据わった人。

RICOH GR DIGITAL II
6月16日から日経新聞夕刊に森山大道氏のコラムが載っている。17日は母親についての内容だった。呉服屋の娘さんで、女学校を卒業した才女だったらしい。アサヒカメラ誌から大道氏についてコメントを求められると「正規の教育を受けていないのがあの子の取り得かしらね」と答えたという。
大道氏は高校の夜間部を中退するなど、世間一般から見れば真っ直ぐとは言い難い少年時代を送っている。しかし、母親の視点はそういうチマチマしたところには向いていない。男としての振舞い方や人づきあいの距離感についてとにかく厳しかったのだそうだ。この気骨、昨今の「お受験」にはない本当の教育なのではないだろうか。
- [2008/06/20 17:34]
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墨の香りがする免状。

棋士(将棋)の羽生善治さんが5期目の名人位を獲得、これで十九世名人となりました。プロデビューの頃の勢いからするとずいぶん遠回りだなあという意見もあるようですけど、それはヤッカミ半分と思います。なにはともあれおめでとうございます。
TVで「天才少年少女」みたいなのを見てもあまり凄いとは思いませんけど、羽生さんのコメントには何か妙に惹かれるものがあったんで、この人はいったいどんな世界を見ているんだろうか、その端っこでもいいから一度覗いてみようと思って拙い将棋を始め、どうにか初段位をもらえたところでタイミングよく(?)羽生さんが名人位に。よっしゃーとばかりにもらった免状にはちゃんと「名人 羽生善治」の直筆署名が。桐箱をあけたときの墨の香りがいまだに忘れられません。そりゃうれしかったですよ。13年も前のハナシですが。
アマチュアの初段位なんて大した事はないですけれど、取るまでの過程がなかなか面白い。自分でも信じられないほど「ひらめき」がズバズバ出たり、ポカでトン死したりといろいろあります。初段だけ取って満足してるのもちょいと格好悪いけどね。
- [2008/06/18 07:21]
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ようやくMac環境へ。

RICOH GR DIGITAL II
ようやっとMac環境に移行しました。プリンタとフィルムスキャナはインストールしただけの状態でまだ一度も動かしてはいませんが、なんとかなりました。Windows機からのデータ移行、とりわけメールのデータ移行にはめちゃくちゃ苦労があったんですが、まあそれはおいおいアップするとしましょう。
OSは10.5、いわゆるLeopardですが、フィルムスキャナ(Nikon COOLSCAN IV ED)の扱いには要注意です。ニコンはLeopard対応のドライバを出していません。出すつもりもなさそうです。Mac環境でのフィルムスキャナは日を追って使いづらくなっています。純正ドライバに見切りを付けてをvuescanを使うのが正解かと。
GR DIGITAL IIを手に入れてさっそくいろいろ撮っています。GR DIGITALが出たときにさんざん酷評した覚えがありますが、まあそんなもんは忘れました(笑) 屁理屈や不必要なコダワリを捨ててとにかくシャッターを押す。撮らんと始まらん。枚数ですよ、枚数。
- [2008/06/15 22:55]
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